谷底を行く旅

転職も移住も失敗。崖から転げ落ちて、その谷底を行く自虐自笑の記録です。

漂 着 <能力の劣化。俺ってこんなにできなかたったけ?>

 <落ちるところまで落ちたと思っていたら>

移住して2年半。自宅から車で20分以内の企業の事務職として採用されました。給与は新卒の高校生程度の額でしたが、ここからやり直そうと決めました。

(47歳にして、給与面ではほぼ最底辺まで落ちたな・・・)

給与は屈辱的なほどの金額で不満でしたが、休日がきちんとあるうえ、有給休暇が存在するので、休みをカネを出して買ったと思うことにしました。

通勤に時間がかからないため帰宅も早く、家族と過ごせる休日もきちんとあるため、家族はとても喜びました。こんなに喜ぶのか、というくらい。

 

しかしここも安住の地ではありませんでした。

事務の仕事についていけない!!

仕事の処理速度が遅い、仕事の物覚えが悪い、注意力不足でミスが多い。

改めて自分の能力が劣化してきていることを思い知りました。

 

入社してから、仕事を教わる先輩は20歳年下のお嬢さんでした。

新人のおじさんが、先輩の若い女性社員に仕事を教えてもらうのはなかなかハードルが高いです。

こっちは気にしてなくても、教える側の20代の乙女にとってはやりづらいようです。

彼女が私とコミュニケーションをとることを敬遠しているのは態度から明らかでした。

私がせめて若くてかっこいい男性であれば、コーチングする若き乙女もモチベーションが上がるというものでしょうが、いかんせん相手はスペックが劣化したおじさん。

仕事を教えて欲しくて質問しても、無視か罵倒で返される始末。

 

・・・まあ、これもそもそもは自分自身が掘った墓穴か。

落ちるところまで落ちたつもりでしたが、まだ谷底は見えていないようです。

とりあえず漂着はしましたが、自分の居場所がないという肩身の狭い気持ちは今までと変わりありませんでした。

 

<加齢による能力の劣化>

【歳をとると物覚えが悪くなるのは本当。若い頃よりも格段にスペックが落ちる】

【仕事ができないおじさんに対しての世間の扱いは虫けら同然】

【中高年の転職の場合、先輩や上司が自分より年下であることは珍しくない。しかし、こちらが気にしていなくても相手側はこちらの扱いに困っている】

【人生経験が浅い若い子たちは、自分たちが相手に仕事を教えるにあたって、相手の能力や性格を考慮に入れることなく指導に当たるケースが多い。中高年の自分たちにも若い頃にそういう時期があったこと思い出す】