谷底を行く旅

転職も移住も失敗。崖から転げ落ちて、その谷底を行く自虐自笑の記録です。

泥 沼 <スーパーマーケットで働く>

「負のスパイラルの幕開け」

移住から3か月が経過した11月。スーパーマーケットに就職しました。

 

スーパーマーケットは未経験でしたが、前職と同じ小売業だったので今までの経験が活かせるのではないかと考えたからです。

給与は前職よりかなり下がるものの、この出だしなら頑張り次第で何とかなりそうな金額が求人票に記載されていました。

最初の勤務地は住まいから車で1時間半かかるのですが、半年後には住まいから1時間弱の街に新店ができる予定で、研修後にはその新店に異動することになっていました。

 

求人枠一名の枠に何とか滑り込み、配属されたのが総菜部門。

出世する人が通る道と聞かされました。

 

総菜部門は開店前に一通りの惣菜の調理を終わらせて店頭に陳列しなくてはならないため、配属されたお店では開店の4時間前の朝の6時過ぎから準備が始まります。よって私は自宅を朝4時に出発します。

私は新人のため、一日中揚げ物をフライヤーの前で揚げ続けます。

天ぷら、から揚げ、フライ。肉、魚、野菜、豆腐、ちくわ…

今まで培ってきたマーケティングの知識やマネジメントのスキルは一切不要。

夕方までひたすら揚げる作業。それでもやりがいがあり、仕事に没頭しました。

 

勤務してから2週間ほど経過してから勤務契約書が手元に届きました。

勤務契約書を見て驚きました。

ハローワークの求人票に記載のあった金額より10万円も低い金額が記載されていたのです。学生アルバイトでも稼げる額でした。

慌てて上司に確認すると、店長クラスでも求人票に記載のあった給与はおろか、20万円ですらもらえるわけがないと聞かされ、青ざめました。

 

上司に説明を求めると、後日人事担当者から呼ばれて、求人票の記載に不備があったことと、入社の際の説明が不足していた旨謝罪がありました。

12月の上旬、気温も下がり、ずいぶん冷え込んだ頃でした。

結局採用から1か月ほどでスーパーマーケットは退職し、また無職になりました。

 

<スーパーマーケットで働くということ>

【給与や休日といった待遇面の確認はしつこく聞くくらいでもいい。それで相手が嫌な顔をするならそういう会社。就職後に禍根を残す】

【スーパーマーケットは勤務がタイトで過酷。まさに時間との闘い。でも効率を考えて他人よりも早く動いて誰よりも汗を流せる人は重宝される】

【普段から家で料理をしたり家事をする人は向いている】

【同じ小売業でも専門店とスーパーマーケットでは、仕事に求められる知識とスキルはかなり違う】