谷底を行く旅

転職も移住も失敗。崖から転げ落ちて、その谷底を行く自虐自笑の記録です。

迷 走 <未経験で建設業界に再就職を考えているなら>

「なりふりを構っていられなくなってきた」

12月の初旬には再び無職になり、また焦りました。

「このままでは無職のまま新年を迎えてしまう」

 

スーパーマーケットへの転職での失敗を踏まえて、今度は仕事内容だけではなく、給与と定休日についても自分なりの基準を持とう、と決めました。

もちろん前職と同額の給与は見込み薄なので休日がきちんとあることも重視することにしました。休日に副業をすることで、早く再起を果たしたかったからです。

 

思い切って営業職に挑戦しようと考えました。この頃には完全に頭がおかしくなってきていて仕事を選ぶ判断基準もブレが出てきました。自分が何者なのかを見失っていました。

「初心者歓迎」「親切丁寧に教えます」の求人票の記載に心が惹かれ、全く未知の建設業界の門を叩きました。

この頃には「今後資格くらい持っておかないと自分の価値などない」と思い始めて、第2種電気工事士の資格取得に向けて勉強を始めていました。

資格取得の意欲を買われて、暮れも押し迫った12月下旬に、住まいから車で1時間強かかる街にある土木建設設備の会社に営業職として就職しました。

 

本当に親切丁寧に指導してもらいました。私もそれに応えようと必死で勉強し、上司の期待を裏切らないように無償の残業も買って出ました。おかげで上司にも可愛がられました。

しかし業界未経験の40代半ばのおじさんが働くには厳しい世界でした。

全く仕事を取ってくることができないのです。

入社後半年経過しても、1つか2つしか小さな仕事しか獲得することができないことに相当気落ちしました。

仕事が取れないのに毎日飛び込みで営業先に出向くことが大きなストレスになり、食事が喉を通らなくなりました。

やつれた私を見かねて家族が心配するようになった頃、折悪しく、自分の不注意で自身が大怪我をしたことも重なり、それを理由に今まで自分を可愛がってくれた上司に土下座して退職を申し出ました。

 

<未経験で建設業界に再就職を考えているなら>

【実戦経験を伴わないお飾りだけの資格はほとんど役に立たない】

【現場経験も知識もない場合、営業先の問い合わせに即座に応えることができないので信頼を得ることが困難。当然すぐに結果を出すことができない】

 【建設業界の朝は早い。そして営業職であれば帰宅が遅い。早朝から深夜まで勤務する覚悟と体力が必要となる】

【仕事につながる情報はネット上にはほとんど落ちていない。足で稼ぎ、器量と力で獲得するしかない】

【納期は絶対。納期間近は残業、休日返上の覚悟が必要】